胃潰瘍を中国医学で考える

胃潰瘍を中国医学で考える

フーフーです。
胃潰瘍って精神的なストレスでなるんですか?

ストレスだけではないですね。
胃潰瘍といえば、胃が原因と考えがちですが中国医学では、それだけではないですね。
脾からも、肝からも腎からもきます。

胃潰瘍はどの様な症状になるかというと、まず胃の粘膜がただれ胃壁が傷つけられます。これを胃潰瘍といいます。そしてそれと併発しやすい症状がみぞおちなど腹部の痛み、空腹時、食後と個人差があります。胸焼け、ゲップ、胃の出血でタール便やひどいと吐血。進行すると悪性化することもあります。

1.脾臓が弱くてなる場合
脾臓は、水分を動かしたり、細胞に血をとどめることが出来ます。弱くなると打った覚えがないのにあざが出来たりするように、内出血も起きることがあります。胃壁に血が滲んで来る状態。そして水分の代謝が悪い状態ですとその傷がジュクジュクになり、どんどん悪化していきます。
この原因としては、水分過多やきつい薬によって起きることもあります。お酒など粘膜に刺激のきつい物も同じです。この場合、打った覚えがないあざ、舌をみるとひび割れが多い、舌の上に水で潤いすぎ、食用不振等があります。あ、貧血も考えられます。痛みは感じにくいですが、消化していないことは感じやすく、倦怠感に悩まされる方も多いです。
対策は、舌をチェックしながら、まず、水分を摂り過ぎないようにすること。そして、茄子やサツマイモなどを食するのも良いですね。

2.胃熱が強すぎる場合
胃熱とは、中国医学の言い方なんでなじみが無いかもしれませんが、胃酸過多や逆流性食道炎のような状態ですね。胃に熱が多すぎ、血流も流れすぎのために炎症を起こすことがあります。その炎症から出血を伴い潰瘍になることもあります。
原因は、食べ過ぎ飲みすぎが多いです。もちろんスタートは胃が薬などで弱っていたかもしれませんが、消化量に比較して食べた物が多すぎるときに発生します。チェックポイントは、口臭があったり、口内炎が良く出来る、血圧も高め、体温も高めの場合が多いです。舌の色が赤いことが多く、舌苔が分厚くなります。空腹時に痛くなることが多いです。
対策は、断食もありです。糖質制限は必要。野菜食も良いですね。お酒?あり得ないです。

3.肝臓の問題の場合
発生場所は胃ですが、肝が原因の時もあります。肝と消化酵素の分泌関係があります。この分泌が多すぎても、少なすぎても胃に問題が発生することがあります。
原因は、オーバーワークもありますが、熱がこもる状態の環境であったり。食の問題だったり様々です。水分過多で起きるときもあります。この場合、十二指腸に問題が出ることがあります。直に十二指腸に潰瘍の場合や間接的に胃に出る場合。食欲はあるが、食べるとすぐにお腹いっぱいになったり、食後に痛くなることがあります。
対策は、肝気を流すストレッチやマッサージ。それから休息です。

4.腎臓からの浮腫が原因
腎臓を水分の排泄、関係があります。時々腎が原因で浮腫むこともあります。この浮腫が原因1.2.を引き起こすことがあります。2の胃熱は足の経絡が流れないために発生します。
原因は、足の冷えや水分過多、妊娠や生理前などいろいろです。冷えも結構ありますね基本的に浮腫が感じられます。
対策としては、腰、足の浮腫とりからですね。お風呂を活用することも良いですね。
ツボ治療として、委中なんかも良いですね。もちろん摂取する水分は、お茶などにしてもらって、体に停滞しないようにしてください。

どちらにしても、胃潰瘍をほっておくのは良くないです。治療するときは医者任せではなく、食事を減らしたり抜いたり、ご自身の胃のケアも必ず必要です。

注意は胃潰瘍といって、侮らないこと。きちんと食は改善すること。胃潰瘍といわれて漢方をすぐ処方する方も注意してくださいね。きちんと分類されています。

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