集中力のある人と注意力散漫の人
フーフーです。集中力ってなんですか。これって先天的?性格?
今日は「集中力」について、中国医学の視点からお話ししたいと思います。
集中力というと、つい「気合いが足りない」とか「性格の問題かな?」と思いがちですが、実は身体の状態が大きく関係しています。気持ちだけで何とかしようとしてもうまくいかないのは、体のバランスが原因かもしれません。
集中力が高い人の身体
中医学では、集中力が高い状態というのは「気血がしっかりと頭に集まっている状態」と考えます。
気血とは、身体を巡るエネルギー(気)と栄養(血)のこと。これが十分にあり、かつ頭部にスムーズに集まると、目や耳、脳が活性化し、物事に深く集中できるのです。
たとえば、皮膚にむくみがある人、汗をあまりかけない人、エアコンなどで体表が冷えている人。こうした方々は、体内に気血が閉じ込められていて、外部の環境に注意が向きにくくなります。その分、内面に集中しやすく、集中力が高まります。
ただし、これはいい面ばかりではありません。身体の巡りが悪くなっている可能性もあるので、肩こり、頭痛、のぼせ、不眠などを起こしやすいというリスクもあります。
簡単な改善法:
・首や肩を温める
・朝に白湯をゆっくり飲む
・目や頭のツボ(百会、風池)を優しくマッサージする
これらで「気血の流れ」を調整し、集中力を保ちながら身体への負担を減らせます。
注意力が散漫な人の身体
一方、注意力が散りやすい人は「気血が外へ漏れやすいタイプ」です。
発汗しやすく、暑がりで代謝が高い方に多く、気血が表面(皮膚)に浮いてしまって頭に集まりにくくなっています。外からの刺激に反応しやすく、音や気配にすぐ注意が移ってしまうのが特徴です。
このタイプは、集中しようとしても次々と別のことが気になってしまい、長時間ひとつのことに取り組むのが苦手です。
簡単な改善法:
・甘い物ものを控える(気が外にあふれるため)
・深い呼吸で「気」を下におろす
また、夜更かしや寝不足が続くとさらに集中力が落ちるので、睡眠の質を高めることも重要です。
自分に合った集中力の整え方を
大切なのは「自分の体質を知ること」です。
「やる気が出ない」「集中できない」と感じたら、自分の身体がどちらのタイプかを見極めてみてください。そして、無理に気合いで乗り切ろうとせず、体を整えることから始めてみましょう。
体調を整えることで、自然と心も整い、集中力はぐっと上がりますよ。
では、今日も健やかな一日をお過ごしください。
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