口内炎の悩み

口内炎の悩み


フーフーです。
口内炎が痛いです。なぜよく出来るんですか。


春から初夏にかけて、口内炎に悩まされる方が多くなりますね。
「疲れてるのかな」「ビタミンが足りないのかな」と思うかもしれませんが、中国医学では、口内炎は胃の経絡や胃の状態と深い関係があると考えます。今回は、その仕組みやタイプ別の原因、簡単な対処法についてお話しします。

■ 胃熱が原因の口内炎
まず一番多いのが「胃熱」によるタイプです。
これは、食べ過ぎ、こってりしたもの、味の濃いもの、甘いものを多く食べたあとによく起こります。胃が処理しきれず、内側に熱を持ち、それが経絡(エネルギーの流れ)を伝って口に上がってくるんです。

この熱が強ければ、赤くて痛い口内炎に。
さらに湿(余分な水分)が多いと、ジクジクしたり、水泡ができたり、ヘルペスのような症状になることもあります。これを「湿熱型」といいます。

改善法:一時的に、消化に良いものだけ食べる(例:炊いたサツマイモ、おかゆ)
逆に、揚げ物や甘いもの、冷たい飲み物を控える
胃もたれを感じている時は、無理に食べない勇気も大切です。

■ 気血不足による口内炎
胃が食べ物を受け止められないほど弱っていると、気血(エネルギーや栄養分)を胃そのものの修復に使ってしまいます。その結果、口にまで気血がまわらなくなり、カサカサでヒビ割れたような列紋(れつもん)口内炎になることがあります。

改善法:胃腸が回復するまでは、あっさりした温かい食事を少しずつ。香辛料やアルコール、冷たいものは避けましょう。胃を補うものとして、長芋や白米のお粥、炊いたさつまいもが優秀です

■ むくみや冷えからくる口内炎
意外かもしれませんが、下腹部や下腿(ひざ下)のむくみ・冷えが原因で、胃の経絡の流れが滞り、胃気が逆流して口内炎が出ることもあります。

この場合、胃に問題があるというよりも、「経絡の交通渋滞」みたいなもの。滞っていることで、熱が逃げ場を失って口に出るのです。

改善法:下半身を冷やさない(薄着や冷房に注意)。むくみが強い人は、利尿効果のある豆類のお茶(黒豆茶やとうもろこしのひげ茶など)を。ウォーキングや足湯で、下半身の巡りを整えるのも◎

口内炎とひとことで言っても、原因はさまざま。
「どこが弱っているのか」「何が過剰なのか」を見極めることが改善への第一歩です。

自分の体の声を聞きながら、日々の食事や生活習慣を見直してみましょう。
それだけで、口のトラブルも、心のトラブルも、だいぶ楽になりますよ。

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