季節で変わるアトピーの不思議

季節で変わるアトピーの不思議

フーフーです。
先生、春先になるとアトピーがぶり返すって話をよく聞きます。季節でそんなに変わるものなんですか?

アトピー性皮膚炎は、中国医学の視点から見ると「季節の気」と「体の気血の流れ」のバランスによって左右される複雑な病です。それぞれの季節に特有の発症メカニズムがあります。

まず春。冬の間に寒さで内側に閉じ込められていた気血が、春の陽気とともに外へ出ようとします。ところが皮膚がまだ冷えていて、気血の出口がふさがれていると、内圧が高まり、のぼせたり赤みやかゆみが皮膚に現れます。特に脚が冷えている人や、春先に急に太陽を浴びすぎた人、食べすぎで気血が満ちすぎている人に起こりやすいですね。

夏は暑さと湿気の季節。体は汗をかいて熱を出そうとしますが、糖質過多などで気血が粘っこくなると、毛穴からスムーズに発汗できず、皮下に湿熱がこもります。これがあせもや赤い発疹、かゆみの原因に。甘いものや冷たい飲食物が多いと悪化しやすい季節です。

秋になると、外の空気は乾いてきますが、体表は冷えやすくなります。特に足元から冷えが入りやすく、冷えた脚に対して上半身には熱がこもり、顔や胸などに症状が出やすくなります。皮膚が乾燥してバリアが弱くなり、かゆみが強くなることもあります。

冬は基本的に気血が内に閉じこもりますが、体の中に熱を持っているタイプの人は、発散できない熱が皮膚に一点集中し、ニキビのような吹き出物として現れます。一度炎症が起きると寒さで気血が動きにくく、他の場所に熱を逃がせず、治りが悪くなるのも冬の特徴です。

四季ごとに異なる原因が潜んでいるアトピー。だからこそ、季節ごとの「気」を読み取り、養生を重ねることが大切です。

【おすすめ動画】
健康に関する疑問・お悩み一問一答!中医学で根本解決!フーフー君の養生訓第167話


 

【スポンサーサイト】



中医学を学んで、健康と美容を♪
中国医学を学ぶならこちらへ
令和7年度4月校募集開始→中国医学協会 中国医学講座

中医学検定のご案内
令和7年6月29日開催!→こちら

中医師今中の動画はこちら

コメント