相性って結局なんなんでしょう?

相性って結局なんなんでしょう?

フーフーです。
相性って結局なんなんでしょう?真逆の性格の方がうまくいくって聞くけど、本当ですか


中医学の視点から見ると、それはまさに“陰陽”の関係で説明できます。
たとえば、太陽と木陰の関係を考えてみます。
ある人は太陽のように明るく、元気で前に出る性格。これが“陽”。一方で、木陰のように静かに見守り、周囲の様子を丁寧に受け止める人もいる。これが“陰”。
もし、夏の日に太陽だけが照りつけていたら、私たちは疲れ果ててしまう。けれど、そばに木陰があれば安心して涼めます。まさに、陽が輝くためには陰が必要。陰が落ち着くためには陽が照らす力が必要。
このバランスが取れている時、人は自然と心地よく過ごせる。それが相性の良さということです。
もう一つのたとえも。開拓精神旺盛な“陽”の人がどんどん新しいアイデアを出す。
でも、それを受け止め、じっくり実行に移す“陰”の人がいなければ、その計画は形にならない。まるで、畑を耕す人(陽)と、種を守り育てる人(陰)。
一人ではただの作業でも、ふたり揃えば実りになる。これは“互いの力を活かし合う陰陽”の理です。

もう一つは「同質共鳴型」──似た波長の者同士が共鳴し、強め合うパターン。これは“陽”同士や“陰”同士が組むこともあります。例えば、二人とも笑いのツボが一緒で、話しているだけで元気が出る関係。これは、二つの太陽が並び立つような関係で、一緒にいればいるほどパワーがチャージされます。ただし、片方が疲れて陰に傾いた時、もう一方が支えとなれると、さらに理想的です。

陰陽の関係には4つの大原則がある。「対立と制約」「互根互用」「平衡」「転化」。
陰陽は単なる“真逆”ではない。お互いが制約しあいながら、根を共有し、互いの存在で活きるもの。そして、過剰や不足があれば必ずバランスをとる方向へ向かい、時に入れ替わることもある。

陰陽の関係において大切なのは、「制約と補完」。つまり、違うもの同士であっても、引き際や働きかけを心得ていれば、最高の相性になりますし、似た者同士であっても、共に成長し、疲れたときに支え合う関係であれば、やはり素晴らしいのです。

人との相性を考えるとき、ただ「合う・合わない」だけでなく、「どう補い、どう育て合うか」という視点を持つと、きっと人生はもっと豊かになります。陰陽のように、あなたも誰かの片割れかもしれませんね。

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