エアコンの冷え対策
フーフーです。夏の暑さが厳しい日々。外は蒸し風呂、部屋の中は冷蔵庫。じっとしていたら足がむくんできました。これ、まずいんでしょうか?
それは「冷えのはじまり」です。夏の冷房による冷えは、冬の体調不良の“種”をまくことにもなりかねません。特に、足元のむくみと冷えが重なると、こむら返りや血行不良、さらには将来のリウマチの原因にもなります。今からしっかり対策しておきましょう。
◆ 夏の「冷え」は静かに進行する
中医学では、夏の冷えは「伏寒(ふくかん)」となります。表には出ず、体内に潜んで秋冬に現れやすいとされます。冷えた空気は下に溜まりやすく、足元から下腿(ふくらはぎ・すね)に侵入し、気血の運行を妨げます。
この状態で長く過ごすと、気血のめぐりが滞り、こむら返りや静脈のうっ血、末端冷え症が現れます。とくに膝から下が固く冷たくなるのは、将来的な関節の慢性疾患(リウマチなど)の“伏線”になることがあります。
◆ 気血をめぐらせる3つの冷え対策
空気の流れをつくる
扇風機を併用し、冷気を部屋全体に循環させましょう。エアコンの風が一点にたまると、そこに「寒湿(冷えと湿気)」が滞留しやすくなります。特に足元に風が直接当たらないよう、足首にレッグウォーマーを巻くのも効果的です。
下腿を動かす
血行を良くするには、筋肉を動かすのが一番です。
・足首を回す
・ かかとの上げ下げ(10回×3セット)
・ふくらはぎをもむ・さする
このような末端からの運動刺激は、腎経・膀胱経の流れを促し、内臓の冷えも防ぎます。
1日1回、下半身を温める時間をつくる
夜の入浴時には、ふくらはぎまでしっかりお湯につけるようにしましょう。紫蘇湯や生姜湯にするのもおすすめです。あるいは朝のウォーキングで軽く汗をかくことでも「皮膚呼吸」が回復し、冷えのこもりが解消します。
◆ 冷えのぼせへの養生法
冷えた足元に対して、頭部や上半身が火照る「冷えのぼせ」。これは下が冷えて気血が上に昇りっぱなしになるためです。こうなると寝つきが悪くなり、頭痛や不安感、集中力の低下も出てきます。
この対策には、
・お腹や腰を冷やさないように腹巻や腰湯をする
・冷たいものを避けて温かい飲み物で胃腸を守る
・食事で香味野菜(ねぎ・しそ・生姜)を積極的にとる
といった方法で、下を温めて上の熱を引き下ろす調整が重要です。
◆ まとめ
エアコンの冷気は便利ですが、足元から忍び込む「伏寒」は見逃せません。足のむくみや冷えを放置せず、動かす・温める・循環させるを意識することが、将来の冷え性・リウマチ・血行不良の予防に繋がります。
夏のうちに“冬を防ぐ”――これも中医学の知恵です。
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