しわの正体

しわの正体

フーフーです。今回は「しわの正体」について教えてください。

しわは単純に「年齢のせい」と思われがちですが、中国医学の視点では、しわは体の内側の状態が皮膚に映し出された結果です。栄養があふれていれば皮膚はふっくらと張りを保ちますが、少なくなると風船がしぼむようにしわが刻まれていきます。ではなぜ栄養不足が起きるのでしょうか?

その理由のひとつは、臓腑に修復が必要なとき、気血が内臓に集中してしまうことです。体が修復を優先すると、皮膚や筋肉まで十分な栄養が回らなくなり、しわが現れます。しかもどの臓腑に問題があるかによって、しわが出やすい場所や質感も変わるのです。

例えば顔のしわ。顔は多くの経絡が集まる場所で、胃・大腸・膀胱などの経絡の不調が映りやすいです。特に胃が疲れて気血が足りなくなると、ほうれい線が深くなりやすくなります。また、腎の問題は首筋や後頭部にしわが現れやすく、腰や足がむくんでいる人は後ろ首の皮膚がしぼむ傾向があります。肺や心が弱ると、口元や唇まわりの縦じわが増えることも。

さらに五臓の五主も関係します。肺は皮、脾は肌肉、肝は筋を主ると言われます。肺が弱れば皮膚全体が乾燥しやすく、ちりめんじわの原因に。脾が弱れば肌肉が痩せて支えがなくなり、たるみに伴う深いしわに。肝が弱ると筋が固くなり、眉間や額など表情じわが深くなります。

つまり、しわは単なる老化ではなく、どの臓腑に負担がかかっているかのサインとも言えるのです。

対策としては、まず内臓に気血を奪われないよう、消化の良い食事を心がけ脾胃を整えること。黒ごまやクコの実、山芋などは脾腎を補い肌に潤いを与えます。また、首や顔の経絡を軽くマッサージして血流を促すのも有効です。さらに呼吸を深くし、肺の宣発作用を高めると皮膚にも気血が巡ります。

しわは体からのメッセージ。内臓と皮膚はつながっています。外側だけをケアするのではなく、内側から整えることが本当のアンチエイジングです。

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