夏太り

フーフーです。今回のテーマは「夏太り」

夏は本来、体が自然に熱を外に放散するため、皮膚表面に気血が集まりやすく、代謝も上がるので痩せやすい季節です。ところが、逆に体重が増えてしまう人もいます。その原因は、自然の摂理に逆らった生活をしていることにあります。
まず、夏は暑さのために消化のための気血が胃腸に集まりにくい状態です。気血は皮膚表面で熱を逃がすために忙しく、胃腸はお休みモード。それなのに、こってりした料理や脂っこいものを食べ過ぎると、消化しきれない食べ物が胃の中に停滞します。すると胃経の流れが乱れ、気血の巡りがさらに混乱し、結果的に体重増加やむくみにつながります。
さらに、エアコンの効いた室内に長時間いると汗をかかなくなり、体の余分な熱や水分が排出できません。そこに冷たい飲み物をガブガブ飲めば、余った水分は足元に溜まり、むくみとして現れます。むくみは水の重みで太ったように感じるだけでなく、経絡の流れを滞らせ、代謝もさらに低下させます。
では、どうすればいいのでしょうか?
◎消化に優しい食事を心がけること。
夏は胃腸に負担をかけないことが大切です。冷やし過ぎず、柔らかく煮た野菜や消化の良いタンパク質を選びましょう。冬瓜やトマト、ゴーヤは利尿効果があり、むくみ対策にもおすすめです。
◎汗をかける体づくりをすること。
朝や夕方の涼しい時間に軽くウォーキングをしたり、太陽の光を少し浴びることで、皮膚呼吸と発汗を促します。エアコンの効いた部屋ではこまめにストレッチをし、血流を滞らせないように。
◎お茶で水分代謝をサポート。
ただの冷たい水ではなく、ハトムギ茶やとうもろこしのひげ茶など、利水作用のあるお茶を飲むとむくみが溜まりにくくなります。
◎ツボ療法でむくみを流す。
膝裏の委中やふくらはぎの承山を押すと、膀胱経の巡りが良くなり、余分な水分を流してくれます。
夏太りを防ぐには、自然のリズムに合わせて胃腸をいたわり、皮膚呼吸と発汗をうまく促すことが大切です。エアコンに頼りすぎず、少し汗ばむくらいの生活を意識してみてください。
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