中医心理学とは何か

フーフーです。中医心理学とは何ですか?肝が怒るってやつですか?

「中医心理学」と聞くと、多くの方は「肝が弱れば怒り、肺が弱れば悲しみ、腎が虚すれば恐れが出る」といった、五臓と五情の単純な結びつきを思い浮かべるでしょう。もちろんそれも一側面ではありますが、本来の中医心理学はそれだけにとどまりません。
○心理を天地人で紐解く
中国医学では「心の動き=こころの道理」を学問として扱います。これは「性命論」を土台にしています。
性:人として天から与えられた本質的なこころの働き。
命:体を養い生命を維持する基盤。
この二つが調和してこそ、人は自然の中で健やかに生きられます。心理とは臓腑の病変だけでなく、自然界の季節や天候の影響、さらにはそのときの体調によっても変化するのです。
○季節と心理の揺らぎ
冬の寒さは気を内に向かわせ閉じ込めます。
春には陽気が芽吹き、心も活動的になります。しかし体がまだ冬の冷えを残していると、気血が内にこもり、イライラや不安となって表れます。
このように体の気の働きと季節が影響します。すると心に貪瞋痴が生まれたり殺や淫が生まれます。
このように、季節が心に影響するのは「天地自然と人が同調する」からであり、まさに天地人の視点で心理をとらえるのです。
○体調と心理の関係
同じ人でも、体調が変われば心理も変わります。脾が虚して消化が滞れば思い悩みが強くなり、心血が不足すれば不眠や不安が出ます。肺が塞がれば息苦しく気分も落ち込み、腎が弱れば将来への不安が増す。これはすべて体内の気血津液の流れが、心の働きに直結していることを示しています。
まとめ
中医心理学は「五臓=五情」の単純な図式ではなく、人が生まれながらに持つ性命、自然のリズムに応じた季節心理、そして体調に基づく内的心理を三位一体でとらえる学問です。天地人をつなげて理解することで、私たちはこころをより深く知り、養生に活かすことができるのです。



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