老眼の正体は「目だけの問題」ではない

フーフーです。今回は「老眼」について教えてほしいというリクエストが多いですね。気がつくとなんだか見えづらくなってきた…そんな経験、ありませんか?

中国医学では、老眼を「五臓のバランス」と「気血の流れ」から見ていきます。単に目の老化現象ではなく、体全体の気血循環と臓腑の働きが深く関係しています。
・湿証タイプ ― むくみが視界をぼかす
目のまわりにむくみがあると、経絡を通る気の流れが滞り、ピント調節が遅くなります。これはいわば“目の渋滞”。湿気の多い時期や、甘いもの・冷たい飲み物を摂りすぎたときに起こりやすいタイプです。
対策:利尿を促すハトムギ茶や、軽いストレッチで首すじ(膀胱経)をほぐしてみましょう。
・脾虚タイプ ― 栄養不足の目
脾が弱ると食べ物からの栄養をしっかり吸収できず、津液(水分)は多いのに血が薄くなります。血が薄い=目に届く栄養が足りない。低血糖のようなフラつきやぼやけが出るタイプです。
おすすめ食材:サツマイモ・かぼちゃ・小豆・黒ごま。これらは脾を強くして血を育てます。
・腎虚タイプ ― 老化と深く関係
「腎は精を蔵し、目を潤す」とされます。腎気が弱ると気血を頭部まで上げられず、焦点が合いにくくなります。特に夜間視力の低下や乾き目が特徴的。
おすすめの養生:ふくらはぎを温める足湯、腎兪や太谿をマッサージ。黒豆やクルミ、山芋を食事に取り入れて腎を養いましょう。
・肝のトラブル ― ストレスや血虚も原因
肝は「血を蔵し、目に開く」。ストレスで肝が緊張すると気が滞り、肝血が不足すれば目の潤いが失われます。視界がかすむ、目の乾き、肩こりが伴うタイプです。
おすすめの養生:深呼吸と軽いウォーキングで気を巡らせましょう。クコの実・レバー・ほうれん草は肝血を補います。
まとめ
老眼は「老い」だけが原因ではなく、五臓の気血の乱れやむくみ・冷え・ストレスなど、体全体のサインでもあります。
目の不調を感じたら、「どの臓腑が助けを求めているのか?」を見つめ直すことが、真のアンチエイジングにつながるのです。
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