中国医学で血糖値を下げたい

中国医学で血糖値を下げたい

フーフーです。今回は「血糖値を下げたい」というご相談です。

食事制限をしても下がらない、そんな方にこそ知ってほしい中医学的な考え方があります。

・「甘い物を控える」だけでは足りない理由
血糖値が上がるのは糖の摂取だけが原因ではありません。
中医学では「糖が巡らない」「使われない」ことを重視します。
つまり、気・血・津液の運行障害です。

気は体のエネルギーを巡らせ、血は栄養を届け、津液は体を潤し代謝を助けます。
これらが滞ると糖がうまく燃えず、血中に残ります。
糖尿病を「消渇(しょうかつ)」と呼ぶのも、気血津液の乱れによる“内熱と乾き”の現れなのです。

・ 胃と腎の「むくみ」が代謝を止める
お茶しか飲んでいないのに血糖値が高い方。
それは胃の出口(十二指腸)が湿滞(むくみ)で詰まっているかもしれません。
食べ物が腸へ送られず、インスリンも効きづらくなる。
また腎の気化作用が低下すると、津液が巡らず体がむくみ、代謝熱も生まれません。
結果、糖が「使われないまま溜まる」状態になります。

養生の要点
① 食事
・糖質制限だけでなく「脾を健やかにし、湿を除く」食材を。
→ 山芋、はと麦、冬瓜、生姜、黒豆、苦瓜。
・夕食を少なめにして、夜間の消化負担を減らしましょう。
② 運動
・ふくらはぎを意識した階段昇降・スクワット有効。
腎経と膀胱経を動かすことで、津液循環を促進します。
③ ツボ
・三陰交(さんいんこう):脾・肝・腎の代謝を整える。
・太谿(たいけい):腎の気を補い、糖代謝を助ける。
・陰陵泉(いんりょうせん):体内の湿を捌き、むくみを取る。

まとめは、血糖値を下げる鍵は、糖を減らすことではなく、気血津液を巡らせ、体の「運化力」を取り戻すこと。気がめぐり、津液が流れ、血が潤うとき、糖は自然に使われていきます。それが中医学でいう“治未病”の第一歩なのです。

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健康に関する疑問・お悩み一問一答!中医学で根本解決!フーフー君の養生訓第167話


 

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