なぜ、痛みは夜になると気になりやすいのか

なぜ、痛みは夜になると気になりやすいのか

フーフーです。昼間は我慢できた腰痛や膝痛、歯の痛みが、夜になると急に気になり始めることがあります。

昼間は普通に過ごせていたのに、布団に入った途端にズキズキする。そんな経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
中国医学では、痛みの原因を「不通則痛」と考えます。つまり、気血の流れが悪くなり、通らなくなると痛みが発生するという考え方です。
ではなぜ夜になると痛みが強く感じられるのでしょうか。
その理由は太陽と関係があります。
昼間は太陽の陽気によって、身体の芯まで温められています。身体は温まると気血を外へ外へと流そうとします。皮膚まで気血が巡り、全身の流れも活発になります。
そのため多少の滞りがあっても、流れの勢いによって症状が目立たないことがあります。
しかし夕方になり太陽が沈むと、身体を温めていた陽気は少なくなります。
さらに夜になると、人の身体は活動モードから休息モードへ切り替わります。昼間は外へ向かっていた気血が、今度は内へ向かって集まり始めます。
そこへ夕食をしっかり食べると、気血はさらに胃腸へ集まります。
すると昼間には皮膚や手足まで巡っていた気血が、内側へ集まるようになります。

ここで問題になるのが、もともと流れの悪い場所です。
瘀血がある場所。
湿が停滞している場所。
冷えが入り込んでいる場所。
熱がこもっている場所。
こうした場所では、気血が集まり始めることで渋滞が起こります。

昼間は交通量の多い道路に紛れていた渋滞が、夜になって目立つようになるようなものです。特に外気温が下がり、皮膚が冷えてくると、身体はさらに内側へ気血を集めます。
すると腰痛や膝痛、神経痛、歯の痛みなどが強く感じられることがあります。
またもう一つ理由があります。
昼間は仕事や家事、人との会話などで意識が外へ向いています。
ところが夜になると周囲は静かになります。身体の感覚へ意識が向くようになるため、昼間は気づかなかった違和感や痛みを強く感じやすくなるのです。養生で大切なのは、痛みの性質を見極めることです。
冷えると悪化して温めると楽になるなら冷えや湿の停滞が考えられます。
熱を持ち、ズキズキして冷やすと楽になるなら熱の停滞が考えられます。
また痛い場所だけでなく、その周囲の流れを整えることも大切です。
軽い散歩やストレッチ、入浴、手足のマッサージなどによって気血を巡らせることで、夜の痛みが軽くなることがあります。

まとめは、夜になると痛みが強く感じられるのは、太陽の陽気が減り、気血が内側へ集まるためです。そこで瘀血や湿、冷えや熱の停滞があると渋滞が起こり、「不通則痛」が目立つようになります。痛みは身体からのメッセージです。どこで流れが止まっているのかを知ることが、改善への第一歩なのですよ。

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