なぜ、急に立ち上がるとふらっとするのか

フーフーです。椅子から立ち上がった瞬間に、目の前が暗くなったり、ふらっとしたりすることはありませんか。

しばらくすると元に戻るので気にしていない人も多いのですが、実はこれは身体からの大切なサインかもしれません。
立ち上がった瞬間、身体の中では大きな変化が起きています。
座っている時は、気血は比較的安定した状態で全身に分布しています。しかし立ち上がると、重力の影響を受けながら気血を素早く頭まで送り届けなければなりません。
この時に十分な気血が頭へ届けば問題ありません。
ところが身体の状態によっては、その配分がうまくいかないことがあります。
中国医学では、ふらつきの原因を単純な血不足だけで考えません。
むしろ気血が薄くなっている状態を考えます。
例えば、水分が多すぎて血液が薄くなっている場合です。
本来なら汗として外へ出るべき津液が停滞していると、血の濃度が下がります。
すると身体はたくさん血を持っていても、頭を十分に養う力が弱くなります。
また脾胃の働きも重要です。脾には統血という働きがあります。
統血とは、血を必要な場所へしっかり届け、保持する働きです。
ところが脾胃が弱ると、この統血の力が低下します。
すると立ち上がった時に血を上へ送り出したくても、うまくまとまりません。
その結果、頭まで十分な血が届かなくなります。
さらに頭へ届いたとしても、血よりも津液の割合が多くなれば問題が起こります。
頭や目を養うのは血です。
津液だけが先に上がっても、頭を十分に支えることはできません。
そのため、目の前が暗くなる。クラッとする。力が抜ける。
そんな状態が起こるのです。
特に暑い季節は注意が必要です。
本来なら暑さによって身体は汗をかき、余分な津液を外へ出します。
しかし運動不足や冷たい飲み物の摂り過ぎなどによって汗をかきにくい身体になると、津液が体内に停滞します。すると血はさらに薄くなり、立ちくらみが起こりやすくなります。
このタイプの人は、まず汗をかける身体を目指すことが大切です。
暑い場所でじっと座り続けるのではなく、軽く身体を動かして気血を巡らせましょう。
また脾胃の働きを高めることも重要です。
中国医学では甘味には脾を補う働きがあります。
もちろんお菓子を食べ続けるという意味ではありません。
米や芋類など自然な甘味を上手に取り入れることで、脾の統血力を高めることができます。
まとめは、立ち上がった瞬間のふらつきは、単なる貧血とは限りません。気血が薄くなっていること、脾胃の統血力が弱っていること、汗をかけず津液が停滞していることなどが関係している場合があります。身体は立ち上がるたびに全身の気血を再配分しています。その働きを支えるためにも、脾胃を整え、巡りのよい身体を作ることが大切なのですよ。
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