
『中国医学小説~サツマイモご飯と鶏肉のカシューナッツ炒め~』
「ただいま〜… あれ?真くんいないの?」
おかしい。今日は早く帰ってくるって言ってたのに。
昨日で長かった繁忙期が終わって、今日こそは定時で上がるとあんなにも意気込んでいたのに。
しかも今日は私たちが付き合って3年記念日だ。
もしかして隠れてる?サプライズ?
踏み場のない玄関土間の隙間に買ったばかりのグリーンのパンプスを収め、ドキドキしながらリビングのドアを開け、電気をつけた。
誰もいない。
「やっぱ定時で上がれなかったか…。」