張仲景の言葉 その2 陰陽五行学説

張仲景は、青年時代に同郷の張伯祖から医術を学んだ。後漢末期の混乱とそれに追い討ちをかける疫病で、200人いた親族のうち3分の2が10年間のうちに疫病によって死亡した。そのうち7割が「傷寒病」だったという。そのことに心を痛め、官を退いて医学の研鑽に務めることになった。

張機の医学は、医道に精通して治療にあたると同時に、先人の知識を尊重しつつも患者個々の症状に応じて独創的な治療を試みたと言われている。

古代から伝わる医学の知識と自らの経験をもとに『傷寒雑病論』(後に『傷寒論』と『金匱要略方論』に分割された)を著し、後々まで漢方医学の最も重要な文献となった。

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