HSP(Highly Sensitive Person)ハイリー・センシティブ・パーソンを中医学で解説

HSP(Highly Sensitive Person)ハイリー・センシティブ・パーソンを中医学で解説

フーフーです。
HSPって非常に感受性が強く敏感な気質をもった人のことですが、中国医学ではどう考えますか?


HSPはいつくらいから良く言われるようになったんでしょうね。最近時々目にすることがあります。HSPは簡単に言うと、音や匂いに極端に反応したり、他人の感情を自分のことのように感じたりする、繊細な気質を持つ人を表した言葉です。

中国医学ではHSPに関して、同じような病症はないですが、原因として考えられることはあります。

それではまず、HSPの特徴を挙げてみます。
①考えすぎる。ときに悪く思いすぎる。
②過剰な刺激を受けやすい。物音、光、味、におい、触感、気候の変化、人の気等
③共感しやすい
④人からの影響を受け、自分を見失ってしまいことがある
⑤心身共に疲れやすい。
⑥自己否定が強い

中国医学では、大きく分けて4つの原因がありそれらの単一、もしくは複合型です。
1.胃の経絡疾患
飲食やストレス、あるいは薬などで胃や胃の経絡に疾患があるとき。考えすぎたり、思考が停滞したり、あるいは逆に先回りして考えすぎたりします。そして、進行すると不安症が現れます。

2.腎の機能低下により浮腫が発生したとき。
この浮腫は下半身に多くみられ、その場合思考の基盤が緩んで、思考が不安定という状態になります。その不安定から過敏な不安が生まれ神経過敏が発生することがあります。

3.浮腫から気が外に押し出され衛気が過敏になる。
衛気は、体を守る気のこと。この気が外に外に出ると、過敏になりすぎる。すると刺激によって反応が早すぎることが起きる。

4.肝気の問題。
肝機能が低下しても、亢進しても他者と比較するという心情が強くなる。そのためここに不安が入ってくるとすぐ自己否定になる。

一般的に多くみられる組み合わせは、全て合併型です。
脾胃が弱いか食生活の問題により、内臓脂肪や浮腫が多く不安が生まれる。
         ↓
そのため体内の気が押し出され衛気が表面にあふれる、すると過敏になります。
         ↓
さらにコレステロールが高い状態だと他者比較が発生し、不安要素があると自己否定につながる。
         ↓
この状態だと血液循環も表面を巡り、深部に巡りにくい。よって体の疾患も生まれやすかったり心身共に疲れやすくなる。

細かい説明は省きましたが、中国医学ではこの様に考えます。
しかし中国医学にこの症名がある訳ではないので、類似症状として考えてください。

HPSではないですが、認知症が食べ過ぎや胃の経絡のことも話していますので、どうぞご覧ください。

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