腎臓疾患

フーフーです。腎臓疾患って治りにくいと聞きました。なんでですか。

腎臓病は「治りにくい」と言われがちですが、中国医学の立場から見れば、その理由はシンプルです。腎そのものが原因ではなく、他の臓腑の失調から腎に影響が及んでいることが多いからです。
○脾の不調からくる腎疾患
脾は「統血」の働きを持ちます。この力が弱まると血が正しく留められず、尿に潜血が出ることがあります。また、脾の昇清作用が落ちると、体の上へ気血を持ち上げられず、腎や膀胱の周囲に浮腫が停滞し、機能が低下することがあります。これは「脾虚が腎に及ぶ」典型例です。
○肺からの影響
肺は「宣発粛降」を担い、気の出入りを司ります。もし肺が冷えや湿気で弱ると、熱が体にこもりやすくなり、その影響が腎にまで及び腎炎を発症することがあります。特に呼吸器系の弱い人が腎疾患を併発するケースは、このメカニズムで説明できます。
○肝の火が腎を犯す
肝の働きが滞ると「肝火」が盛んになります。この熱が経絡を通じて腎や膀胱に流れ込むと、尿路系に炎症を引き起こすのです。例えば、イライラやストレスが強いと肝火が増えやすく、それが腎疾患の引き金になります。
○腎そのものだけを治療しない
こうしてみると、腎臓疾患といっても、必ずしも腎が弱っているとは限りません。脾や肺、肝といった他の臓腑からの影響を見極めずに「腎虚だから腎を補う」という治療をすると、むしろ改善が遅れることさえあります。
○養生の工夫
食養生:脾を補うなら山芋やかぼちゃ、肺を養うなら梨や百合根、肝火を鎮めるなら菊花やセロリを。腎を直接補う黒豆やクコもバランスよく取り入れる。
運動養生:下半身の浮腫を改善するウォーキングや階段の昇降で腎経を刺激。
ツボ養生:腎兪・志室で腎をサポートし、三陰交で脾腎を同時に調整。肝火が強い人は太衝を組み合わせると良い。
まとめ
腎臓疾患は「腎だけの病気」とは限らず、他の臓腑の影響を受けて発症する複合的な病です。だからこそ、中国医学では五臓全体を見渡して診断し、根本原因を突き止めて治療にあたります。これが「治りにくい」とされる腎疾患を改善へ導く鍵なのです。
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