喘息って、どの臓が悪くて起きるんですか?

フーフーです。今回は「喘息って、どの臓が悪くて起きるんですか?」という質問をいただきました。実は喘息は“呼吸器の病”というより、五臓それぞれの乱れが呼吸に映し出された現象として理解すると非常に腑に落ちます。

喘息は単純に「空気の通りが悪い」というだけではなく、どの臓腑に熱・湿・むくみ・虚があるかで発症のタイミングも症状の性質も変わります。
では五臓別にみていきましょう。
● ① 肺からの喘息
肺は「宣発」の働きで体内の気を外へ放散し、発汗や皮膚の開閉をコントロールします。
この宣発が弱ると 熱が外へ出られず体内に滞留します。
さらに気管支にむくみがあると、狭い管に湿と熱が重なり、息を吸う時にゼーゼー・ヒューヒューの音が出ます。典型的な「肺気虚+湿熱」のタイプです。
● ② 脾胃からの喘息
食べ過ぎ、夜遅い食事、冷たい飲食…脾胃の消化が落ちるとすぐに 湿と熱が喉へ上昇 します。湿気は重く、気の通り道を圧迫し、熱は粘っこさ(膩)を増して痰をつくります。
この“湿熱が喉につまる”状態こそ、呼吸のときに喉が狭くなって起きる喘息の正体。
特に食後や夜間に強くなるのが特徴です。
● ③ 心からの喘息
心と小腸は表裏関係。小腸経は頸部を走るため、痰湿の多い体質では 首まわりが腫れやすく、気道を圧迫 します。
心火が多い人は気が上にあがりやすく、首〜喉に「腫れやすい環境」ができてしまうため、軽い刺激でも喘息発作のような症状が出ることがあります。
● ④ 肝からの喘息
肝は疏泄(気血を巡らす)作用。
肝が弱ると気血が滞り、熱が生まれて“夜間にこもる”のが特徴。
夕方~夜になると息苦しさが出るタイプは、肝鬱気滞からの肝火上炎を疑います。
ストレス・怒り・疲れが溜まっている人に多く、寝る時間帯に悪化しやすいのもこのタイプです。
● ⑤ 腎からの喘息
腎は水分代謝と呼吸の“基礎力”を持ち、腎が弱ると水が体内に滞りやすくなります。
朝起きた時の喘息はまさに 腎虚によるむくみが気道を圧迫しているサイン。
夜のうちに下半身の水が上に戻り、気管まわりが重くなるためです。
■ まとめ
喘息は“肺の病”というより、五臓の乱れが喉と気管に写し出された現象 と言えます。
* 肺:宣発が弱く熱がこもる
* 脾胃:湿熱が喉につまる
* 心:痰湿+心火で首が腫れる
* 肝:肝火が夜にこもる
* 腎:むくみが朝に気管を圧迫
症状の出る時間帯、生活リズム、舌象、体質。これらを合わせて診ることで、喘息の根本原因が見えてきます。
“息の道”は“五臓の道”でもあります。体全体を整えることが、一番の治療法になるのです。
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