寒いと腎臓病になる

フーフーです。寒いと腎臓病になるって本当ですか?
先生、東洋医学のブログで「寒いと腎臓が悪くなる」とよく見かけますが、本当なのでしょうか?

結論から言うと、中国医学的には半分正解で、半分は誤解です。100点ではありません。
まず五行学説で考えてみましょう。
寒さは「寒邪」であり、五行では水に属します。水の行が強まる季節、つまり冬になると、水に属する腎の働きは自然と高まります。この点だけを見ると、「寒い=腎が弱る」どころか、腎はむしろ強くなるとも言えます。
中国医学では、腎は「虚しやすいが、実になりにくい臓腑」とされます。ですから、水の気が充実すること自体は、本来は悪いことではありません。ここまでは、むしろプラスの側面です。
しかし問題はその“強くなり方”にあります。
腎は「蔵精」「主水」を担い、本来は気血津液を固め、留める性質の強い臓腑です。そこに寒邪が加わると、その「固める力」が過剰になりやすくなります。
すると何が起こるか。腎を温め、動かすはずの腎陽が損なわれてしまうのです。
腎陽が弱ると、水を巡らせる力が低下し、
・足腰の冷え
・下半身のむくみ
・夜間頻尿
・腰の重だるさ
といった症状が現れます。
つまり「寒いと腎臓病になる」というより、寒さによって腎が“固まりすぎ”、陽気が損なわれた結果、腎の水分代謝が破綻する――これが中国医学的な本質です。
また、ここで重要なのは、腎だけを見ないこと。脾が弱ければ水を持ち上げられず、肺が弱ければ水を巡らせられません。腎の不調は、単独で起きるよりも、他の臓腑との連動で問題化することがほとんどです。

ですから冬の養生で大切なのは、「腎を補う」こと以上に、腎を冷やさず、動かしすぎず、停滞させないこと。
足腰を温める
冷たい飲食を控える
軽く体を動かして下半身の水を巡らせる
こうした日常の工夫こそが、寒さによる腎トラブルを防ぐ最良の養生となります。
寒さ=腎臓病、という単純な図式ではなく、寒さと腎の“関係性”をどう整えるか。
そこに、中国医学の本当の視点があります。
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