歯茎の下がりについて中国医学で考える

歯茎の下がりについて


フーフーです。
歯茎の下がりについて相談があります。
隙間が出来てなやんでます。


はい、多い質問ですね。
これは典型的な虚証によるものです。
虚とは、エネルギー不足のイメージで良いですが、何がエネルギー不足かというと、胃気、脾気、腎虚、血虚、湿証と言うのが多いですね。
ではそれぞれ解説していきます。

1.胃気不足
ストレスや飲み過ぎ、薬によって胃がやられてる等によって胃が弱っている状態。その状態がひどくなると胃潰瘍とかできることもあります。この場合、胃の経絡も弱くなります。胃の経絡が歯茎の栄養に大きく関わるので、ここをケアすることが大切です。
暴飲暴食を見直すことからですね。

2.脾虚
脾虚は脾臓の気力不足ですが、統血作用や昇清作用というのがあります。統血作用が弱ると内出血などが起きます。この1つに歯茎の痩せ細りもあります。あと昇清作用というのは上に栄養分をあげるリフトアップの働きですが、これが低下します。
この状態ですとチェックポイントは、やたら内出血や不正出血があるとか貧血とかもありますね。もちろんきちんと診断必要ですが、ハトムギとかが効果的です。水分過多はダメですね。

3.腎虚
腰が痛いという症状と、尿が出にくいとかもありますが、腎臓の働きに水を上にあげる働きもあるんです。尿が出にくいとか腎疾患を疑われた場合、顔の方に栄養を挙げることも出来なくなっているかも知れないです。一度全身の血流をよくすることも考えてください。

4.血虚
いわゆる貧血ですが、血は様々な臓腑組織を栄養します。この歯茎も同様で、貧血でも痩せてくることがあります。血を増やすにはいろいろな方法があるので、別の項で紹介します。

5.湿証
浮腫ですね。血液も浮腫が多い時、栄養が下におりてしまいます。歯茎も同様で上が痩せてしまいます。下歯茎が痩せている場合、湿証かも知れないです。この場合水分を減らしてください。

この様に、様々問題があります。時には複合型であることも考えられます。

  1. 病気として認定されるわけではないので、薬による治療が必要な状態ではないです。ケアとしては、必要なエネルギーを作るために、弱点を克服し、虚を補うことが必要となります。

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